翌日の京都は銀閣寺へ
晴れていてとっても綺麗なお天気
500円の一日バス券で移動しました
銀閣寺へ行く道も結構好きです♪
バスを降りて、哲学の道を歩いてゆきます。
午後にすぐに御所見学へ行く予定なのでのんびりできないのですが、
早めに出たのでまだのんびりモード❤
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銀閣寺のエリアに着くと
総門から中門まで、緑あふれる道を通ります。
銀閣寺の輝く緑!!
銀閣寺の入場券の代わりのお札!
お札が入場券なんて
粋ですよね
★
門を入ってからずっと、とっても丁寧に手入れされていることを
感じます
♪
ところどころで丁寧に丁寧にお庭の手入れをされている方々がいらっしゃいます。
こうやって、この美しさが引き継がれているんですね..
❤
もちろん、
紅葉はまだまだ...
でも、緑もとっても美しいです。
けど、ほんのちょこ....っとだけ、秋の足音を感じるように黄色や赤などにほんのり
色づいている所もありました♫
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こちらが有名な銀閣寺の象徴『銀閣』。銀閣寺は実は通称で江戸時代に付けられた名。本名は東山慈照寺。
そしてこの建物はもともと、観音殿と呼ばれています。
一層(1階)が心空殿、花頭窓のある二層(2階)が潮音閣という名前。(義政公らしい名前。)
前の池に光が反射して
★観音殿に映っています。
実際には、足利義政公は、こちらの建物の完成を待たずに薨去。
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背景の竹や木々がまた美しいです
★
今回の目的は、写真左の『東求堂』の特別拝観
!!
中で係の方が準備中★
いつも閉じている扉が開いているだけでドキドキ
特別拝観は10時からだったので、それまで一番のりで待っていました
本堂の戸もおしゃれ!
粋は
粋を呼ぶのでしょうか......(って、「粋」って江戸時代の言葉でしょうけど..おしゃれという意味で!)
おことわりして、遠くから写真を撮らせて頂きました♬
東求堂拝観の際に、まずは本堂に座って待つので襖の近くで絵を見ることができます。
(係の方は、ごく普通に襖を開けたり準備をされていました!)
そして本堂に描かれているこの与謝蕪村と池大雅の絵の説明もして頂きました。
建物の横(写真で左の方)にへっこんだところがあると思いますが
そこは、東求堂へ招かれた方々が待つベンチのような場所。
こちらにも座らせて頂きました♫ 嬉しかった!
やっぱり、東求堂にも水に反射した光が映って輝いています。
いよいよ東求堂の特別拝観。
もちろん、写真は撮ることができないので感動をお伝えできないのが残念..
東求堂の中の
同仁斎の、四畳半の小さな部屋が、書斎であり、お茶室にもなり..
少し障子を開け、見える景色を掛け軸に見立てることもできます。
紅葉の時期や
雪の時はやはり最高
!! とのこと。
その前で、座って書き物をしたりしたそうです。(当時は正座という風習はまだなく、
あぐらで座っていたそうです。 そのため、台は少し低め。)
当日は、超高級品の硯(すずり)や印など、きちんと決められた形に置いてありました。
こうして国宝の中に座ることができる幸せ..
でも、時間が短く感じられてもうちょっと座っていたかったです。
義政公は、幼少の8歳で家督を継ぎ、元服の年(12、3歳?)に将軍になったそうです。
これだけ文化的なセンスを持った義政公が、権力を求める周囲に翻弄されながら将軍で
いなくてはならなかったのは、、考えただけでも苦しそうですね..
あの、応仁の乱も義政公の跡継ぎ争い。
もしも、もともと庭師や芸術家のおうちに生まれていたらそんな矛盾はなく幸せだったかな?
..でも、将軍だったからこその財力で作り上げたこの慈照寺。。
税や労働、そして戦で都も疲弊し、ひとびとが苦しんだ時代のものを
喜んで見てよいのか,,ちょっと複雑なキモチ..
それだけ、義政公は全てからはなれた静謐な場所を当時必要と
していたのかもしれないですよね。
でもとにかく、この海外の方からも称賛される、宇宙を感じさせるほどの場を
500年前に作ったのは事実ですよね、、
同仁斎に入ってみて、どれだけ、後世の日本人が影響を絶大に受けているかがわかりました。
お茶室だけではなく、ごく一般的に思い浮かべる和室もこの形が元になっていると言えると思います。
それだけ、義政公が気を入れて作った空間、皆が真似したくなる魅力があったのですね。
係の方のおっしゃる通り、
雪の日なんて、どれだけ美しいんだろう
...って思いました。
紅葉にかんしては、実は12月初旬がおすすめとのこと!!
人が少なくなって、でも紅葉はじゅうぶんなので、じっくり味わえるそうです。
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こちらがまた有名な向月台。なんだか斬新!
でもこちらは後世造られたもののよう。
そしてまたまた有名な銀沙灘
★
川の砂(白川砂)をつかっているとのことで花崗岩が含まれ、
よく見ると銀色に輝くつぶつぶが見えるのです
★.:*
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銀沙灘の向こうに銀閣。
銀閣寺がなぜ銀閣と呼ばれるのか、色々と研究されているようですが、
2007年から行われた修復の際に、白土の塗られていた跡や、明礬(ミョウバン)の跡、
唐草紋様や亀甲紋の跡も発見されたそうです。
(NHKのワンダーXワンダーより。)
そのため、白土や明礬が塗られていたとすると、やはり実際に白銀に輝く建物だった
可能性もでてきたそう。(創建当初からかは謎なのですけれど。)
東を向く銀閣が対面している『
月待山』。(義政公が命名!)
中秋の名月の夜、毎年銀閣では月見の茶会が開かれるそう。
やっぱりNHKのワンダーXワンダーで大森正夫教授が、銀閣が造られた年の
十三夜の月は、その月待山の真ん中(と言っていいのかな? 銀閣の向いている方向)から
月が出たと研究結果を発表されていました。
銀閣は、月を見る御殿、月を見るための装置を巧みに取り込んだ建築物とのこと。
前の池の、丸い石の上を、映る月が通るようにもなっているそうです。
私も月は大好き..(月も、というか) 静かな中、月そのものや映る月、窓(?)越しの月など
美しかっただろうな...、と思いました。
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帰りにおみやげやさんへ
香り好きなので、そしてかわいかったので
ついついお香を買ってしまいました..
名前も「
朧月」や「
向月」など素敵な名がついています。
箱の形もなんとなくお月様イメージ。
銀閣寺のあとは御所の見学へ
てくてく~
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